編集長・佐藤真理子―インタビューの情熱―(2)

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ぶれない意志を持つことが大切

―――雑誌作りで一番大事なことを教えてください。


佐藤・どういう雑誌をつくるか、というコンセプトを短く言えなければいけないと思います。例えば私だったら『ACT4』で感動を共有していきたいということです。
雑誌作りにおいてはどういう雑誌にしたいかという意志がブレないというのが一番大事だと思います。




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―――ぶれない意志を持つためには、まずは自分のことを好きにならなければいけないような気がします。自分のことが好きというのは大事なことですか?


佐藤・もちろん、読む人のことも考えなければいけないと思いますが。自分が好きと言うより、自分が好きな事じゃなければやれないなっていうのはありますよね。
・・・でもやっぱり自分のことを好きなのかもしれませんね。読者のことも好きだけれど、自分のこともきっと好きなんでしょうね。
だから自分が凄く楽しい状態、そのエネルギーをそのまま注いでいるという状態だとやはり良い物ができますよね。

この前、シャンサさんという中国の作家にインタビューをしたんですけれど、その本を読んで私は「主人公が全部あなただわ。出てくる登場人物も強いけど、あなたもすごく強いもの」って言ったんです。
すると彼女が「構想から何年間も彼女たちと一緒にいるんだから、私が彼女たちに反映されてて当たり前だわ」って言ったんです。本当にその通りだと思う。
本も雑誌作りも作ってる人が反映されるものですよ。だから自分を好きでいるのも重要なことなんじゃないでしょうか。


―――自分がやりたいことをやるためには、自分のやりたくないことをやらなければならない、ということもあると思うんですけれど、そういうふうにしているうちに自分が本来やりたかったことがブレてきたりすることはありませんか?


佐藤・自分がやりたいことをやるためには、この本『ACT4』の中にも、自分がやりたいこと以外に、あまり興味のない記事だって正直入れてます。
でも、それはクライアントの問題で、こういうページがあるからお金になるっていうのもある。でもいいクライアントをもつと、そのクライアントのやってほしいことっていうのは、うちの読者に伝えたほうがいいことかなっていう気になります。
自分のやりたいことと、クライアントの意見がパラレルになってくると思うんです。本をつくる作業には当然どんなに安く見積もってもお金がかかる。
それをカバーするだけの広告料と購読料をとらなきゃいけない。何部売れれば大丈夫か、それも考えなければいけない。
編集長の仕事っていうのはそういうことだと私は思います。

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