王様に聞く 王様の作り方(8)

「売れた後、何をするかが難しい」
――本当にたくさんの紆余曲折を経て現在に到るわけですね。
そうだね。テレビに出て『王様』の知名度は上がったんだけど、視聴者はミュージシャンとして『王様』を見てくれてはいなかったと思う。番組中では三分で終わらせてくださいと言われるから、ギターソロなんて弾けなかったし。パルコでの営業にしても、ウケを狙ってやっていたから、そんなにしっかりギターを弾いていたわけじゃないんだ。
だから視聴者からしてみれば、ロックミュージシャンというよりもお笑い芸人として見られていた気がする。そんな中で最近は直訳ロックというものが受け入れられたことが嬉しいよね。
売れるということも大変だけど、ある程度認知されてから、それをきっかけに、何をするかということの方がもっと難しいことだよね。

――現在はどのような活動をしていらっしゃるのですか。
『シュレック』でロビンフットの声なんかをやったよ。
基本的には、皆を楽しませるということを目標にして活動しているんだ。
あと最近多くなってきたのが、親父バンドコンテストの審査員かな。僕と同世代くらいの親父たちが定年後、青春時代に返ってバンド活動をしているというのが良いよね。
ただ僕って、審査員にも関わらず審査が甘口なんだよね。八割褒めて、二割は促すみたいなね。ただし二割のこうして欲しいというコメントというのは、物凄くこうして欲しいと思っているんだよね。
「すごく元気が良くて、聞いているこっちも元気になりました。もう少し歌を練習してくれたら、もっと聴きやすくなると思います」みたいなときなんかは、本当は物凄く歌が下手だからもっと練習して欲しいと心から思っているんだけど……言えないんだよ。
甘口の『王様』だから(笑)。
- 2007年11月27日
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