王様に聞く 王様の作り方(4)

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 「思い切って、『辞めます!』って(笑)」
 


――大学生のときに、人間としての『王様』が形成されたわけですね。大学卒業後はすぐにミュージシャンとして歩み始めたのですか。


 いや、どうしても音楽で食べて生きたいとは思っていなかったから、就職をして一時、サラリーマンをやっていたんだ(笑)。
ただ、大学生の時はハンドボールばかりをしていたでしょう。気付くと、大学も四年の四月になっていたんだ。周りは「就活だ、就活だ!」と騒いでいる頃に就活ってなんだ? って初めて気付いたんだよね(笑)「えっ、皆そんなことしてたの? 」って、気付いたときには、かなり出遅れていたんだ。その時、すごく驚いたのを覚えてるよ。でも、驚いただけで慌てたりはしなかったんだ。まあ、どうにかなるかと思ってね。


その頃から、他大学にいた友達とバンドを組んで、コンテストなんかにちょこちょこ出始めたんだけど、全く受からなくてね。
それで、片手間にちょちょっと、就職活動をしてみたら、渋谷に本社を置くPという会社に受かっちゃったんだ。まあ、この会社でいいか。という感じで翌年からそのPという会社でサラリーマンを始めることにしたんだ。

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 ――現在の『王様』からは想像できないようなサラリーマン生活が始まるんですね。そこではどのような仕事をされていたのですか。


 Pという会社の建物内でミュージカル、映画なんかを企画する部署にいたんだけど……実は一年半くらいで辞めちゃったんだ。


 ――何故、辞めることにしたのですか。


 Pという会社は、一年半くらい勤めると、都内以外に移動させられることが多い会社だったんだ。僕もそのシステムに漏れることなく千葉にある支社に移動させられそうになったんだ。しかも服を売る部署への移動で……。


 それに丁度その頃、仕事の余暇として、友達とバンドを組んで、ちょこちょこ活動していたから、千葉なんかに飛ばされたら、バンド活動に支障をきたしちゃうじゃん(笑)。


 
 

それまでの仕事は裏方とはいえ、アーティストと一緒に仕事をしているんだという思いと、実際の仕事から得られる充実感みたいなものがあったから、このままこの仕事を続けていこうと思っていたんだけど。なんといっても服を売る仕事だからね(笑)。


 だから、移動させられる前に思い切って「辞めます!」と言って辞めちゃったんだよ。辞めるときはあまり何も考えていなかったんだけど、辞めた後、人と違う道を進むことは、本当に大変だと実感したよね。

 一回脱線してしまうと二度と同じ線路を走ることは出来ないんだからね。まあ、全く後悔は無かったんだけど(笑)。
 

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