写真評論家・飯沢耕太郎(5)

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キノコへの情熱


飯沢 実は僕、キノコの切手マニアなんだけれど(笑)。写真評論家としての衝動とはまた別のところを、それで満たしていたりします(笑)。


―― キノコって、男性的でも、女性的でもあるから面白いですよね。


飯沢 むしろ、キノコは性を超越しているといえるよ。胞子によって繁殖していく。我々は、男と女の二つしかないけれど、キノコの場合、組み合わせが何万とあるんだよ。個体の差異が、ものすごくある。アナーキーな世界だね。僕の中では、写真評論と同居している部分もあるかな。


――そういえば、水爆や原爆もキノコ型ですね。キノコって、考えてみれば山の中で原爆を起こしているわけですよね。「ボン」と爆発して胞子を飛ばすわけですし。人間のペニスもキノコ型をしているということは、やはり本質は爆発なんでしょうね。


飯沢 キノコは、人類を超えているんです。人類誕生以前に、子菌類という菌類がすでに存在していたから、宇宙的である。もしかすると、地球自体がキノコなのかも。キノコの側から世界を見直す哲学というのも面白いよね。菌は負けませんからね。


―― 人類も、実はキノコなのかもしれませんね。


飯沢 キノコ研究のまず手はじめに、『世界のキノコ切手』(プチグラ・パブリッシング)という本が出ます。

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