日本近代文学研究家・平岡敏夫 「坊っちゃん」誕生100年記念インタビュー

平岡


日本近代文学研究家・平岡敏夫
 「坊っちゃん」誕生100年記念インタビュー 

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平岡敏夫プロフィール
(ひらおか・としお)1930年、香川生まれ。東京教育大学大学院博士課程修了。横浜国立大学教授、筑波大学教授、群馬県立女子大学学長を経て、現在、筑波大学名誉教授、群馬県立女子大学名誉教授。『北村透谷研究』『日露戦後文学の研究』『石川啄木の手紙』をはじめ、漱石、鴎外、独歩、芥川等の作家論、『明治』『「舞姫」への遠い旅』『ある文学史家の戦中と戦後』等のエッセイ集、詩集に『塩飽』『浜辺のうた』などがある。

インタビューの前に text by 山下聖美 
 平岡敏夫はバケモノである、とあえて言わせてもらいたい。御年七六才。日本近代文学研究家の重鎮にして、最近では「湧き出てくる」にまかせ詩を創作する現役クリエイターとして活躍中だ。
 職業がら、多くの研究者や「先生」に出会うが、平岡氏はその中でも抜きん出てパワーに満ち溢れている。肌のツヤ、語り口、眼力(メジカラ)、どれをとっても「よぼよぼ」という言葉とは無縁である。なぜこんなに元気なのだろうか? そのパワーの源は何なのだろうか? といつも気になっていた。
 おりしも二〇〇六年は夏目漱石『坊っちゃん』が発表されて100年という記念すべき年。平岡氏と言えば『坊っちゃん』研究の先駆け的存在、本格的な坊っちゃん論を書いた最初の人なのである。「作品の真実からいえば帰京して街鉄にとどまっている坊っちゃんはウソであり、坊っちゃんは死んだ」という言説を、どれだけ多くの研究者たちが引用し、挑みかかってきたことか。(くわしくは近くに刊行される拙著『100年の坊っちゃん』の「検証・『坊っちゃん』文献」を読んでいただきたい。)
 『坊っちゃん』については江古田文学48号(2001年)でインタビューを試みている。あれから5年、文学研究を職業としてきた一人の熱い男・平岡敏夫に100年目の「坊っちゃん」についてさらなるインタビューを試みた。

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