落語家 昔昔亭桃太郎師匠インタビュー(3)
ところで、師匠は漫画喫茶がお好きと伺ったのですが。
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いや、漫画喫茶が好きっていうより、いい店があったんだよ。なくなっちゃったけど。椅子がすごく良くてね。丁度いい具合に寝られたんだよ。本1時間見たら寝て、また起きて見て、ってことができたんだ。なくなって今でもショックだね。2日にいっぺんは行ってたから。本当、置いてるものは漫画だけじゃなくてね。新聞や週刊誌だとかあらゆるものが置いてあった。結局5年間通ったけどね。あそこで充分、勉強もした。個室じゃなかったんだけど、俺は本読んでタバコ吸って、他のお客の表情を見るんだよ。それが好きなんだよね。だってほらあの、ハゲ頭の親父が漫画見て笑ってる顔がおかしいんだよね。ああいう変な空気が好き。もうあれがなくなって、人生の楽しみの4分の1くらいはなくなっちゃったね。ショックだったね、あの漫画喫茶がなくなってね。でも今は江古田銀座通りの「松風窓」(http://www.sho-fu-so.net)という喫茶店でネタを考えている。とても良い店なので、一度行って見て下さい。やみつきになりますよ。
一連のお話を伺いまして、落語界でも漫画喫茶とか喫茶店をそういう風に活用されているのって師匠だけでは?
そうだね、ただ家帰ってただテレビ見たり、パソコンいじる以上に大事なことだよ。日芸OBの三遊亭白鳥は漫画喫茶を利用しているみたいだね。
文章を書くときの秘訣や、日頃心がけていることはありますか?
常に向上心をもってね。今でも寝てる以外は常に頭を動かしてる。連載のことも常に考えてるんだ、こうやってても考えてるんだ。常に面白いことを考えなきゃと思ってね。考えるから…たいへんだよなあ。飛行機の待合室でもどこでも考えているから。いつも頭で考えているから。ただ、俺は酒呑まないから。酒呑めば忘れられることもあるだろうけど、それができないのがやっぱ辛いよね。
芸の道に生きているということは24時間殆ど仕事をしているようなものですよね。
うん、そうだね。人前に出ているときだけでなく、映画1本見ても常になにかを考えて…吸収して。うちの師匠なんか、77、8歳のとき、いつも「時間がない、時間がない」と言っていて。だからまあ、一生懸命な人だったよね。例えば1日1つ歌を作って、トイレの中にカレンダーみたく貼り出していたんだよね。365日毎日。努力家だったよね。これは今の学生や学校に対してもいえることだけれど、ただ、能書き覚えるだけの勉強をしたり、それを教えるんじゃなくて、毎日何かを考えたり、造りあげていくことが大切なことなんだよね。こうしてあなたたちと喋っている今だって、俺は何かを得ようとしているんだよ。何かいいヒントはないかなあとかね。
- 2006年12月22日
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