作家 群ようこ インタビュー
インタビューの前に ( text by 山下聖美)
群ようこ氏の本を初めて読んだのは2004年1月。仕事に疲れ果てた私はその名もズバリ『働く女』を書店でもうろうとしながら手にとり、レジに進み、そのまま一気に読み切った。それが群ようこ中毒症状のはじまりだった。宮沢賢治、夏目漱石など、他に読まなければならない本が山積みになっていたのだが、おさえがきかなくなっていた私は、いけないいけないと思いながら、まるで悪いことをしているかのように群ようこ氏の本にはまりまくった。まるで自分の生活を客観的に記述してくれているようで、そう!そう!そう!そう!と何度共鳴したことだろう。いつしか群ようこ作品は、私の心の鏡であり、オアシスであり、クスリとなっていた。
群ようこ氏については、私の中高生のときからすでに世の中では有名で、『無印OL物語』などが確か爆発的ヒットとなっていたのではないか。なぜか群氏の本を読む機会のなかった私であるが、まわりの友人たちはけっこう読んでいたし、話題になっていた。まったく私は遅咲きの群ようこファンのようだ。
縁あって日芸の大学院に進学し、さらなる縁で日芸に就職した私は、日芸の大先輩である群ようこ氏の本と出会い、仕事のウサばらしをすることができた。日芸という職場でたまったウサを、日芸の先輩が晴らしてくれる、なんて素敵なことなんだろう!
素敵なことは続いた。ひょんなことから群ようこ氏の同級生の先輩方と知り合い、「群さんのファンなんです」というと、「ひろみちゃんっ!(群ようこ氏の本名)ひろみちゃんとは仲良しだったのよ~。なつかしい~。」といろいろ話してくれた。「ひろみちゃんはね、学生時代からあのエッセイのままの口調で、いろいろ話してくれたの。それがすごく面白いの。お母さんが菜園で作ったカリフラワーの色がいかにどのように変わるのか、カリフラワーの神秘を話してくれたりしたなあ」となつかしそうだった。同級生の方の話で、「群ようこ」という憧れの作家が、日芸の先輩、すなわち私の先輩なんだ、という親近感が生まれた。親近感は私の思いをさらに強くした。思いはつのりにつのり、ついに、インタビュー申し込みをするに至ったのである。
- 2006年04月06日
コメント
群ようこさんを初めて読んだのは、玄米パンでした。装丁がきれいな本で今でもとっています。 (あれだけの装丁の本はなかなかないと思う)それから今まで、新刊があると買ってしまうのは、常にユーモアがあるから。人間疲れたときにみたいのは、笑いだと、歳をとるほど感じます。もう深刻なのは、結構!って気分のとき、本屋で群ようこさんに癒されるのです。