作家 群ようこ インタビュー(4)

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山下 当時の日芸と言えば、日大闘争が終わった頃で「しらけムード」に突入する時期ですよね。
 そうそう、日大闘争後でしらけた時でしたから、なんか、ぼーっとしてましたね。赤ヘルだか黒ヘルだかの残党が、ビラ配ったりしてたけど、こっちがへらへらしてるもんだから、こいつらに配っても無駄だと思ったみたいです。私たちはみんなほんとにろくなことしてなくて、こっくりさんをやってドアがばたんとしまって大騒ぎしたり、喫茶店でぐたぐたぐたぐたくっちゃべったり。もてない男の子の恋愛相談にのってたら恋人でもないのにすりよってきちゃって、とんでもない目にあったりもしました。あれは時間の無駄でした。

山下 勉強の方は・・・?


  文芸学科で必修のゼミ雑誌は、出さないと単位が取れなかったので、書きましたよー。清書がめんどくさくて友達にやってもらったんですけど。とにかくあまりいい学生ではなかった。単位はいつもギリギリセーフ。誰もがとれる英語を四年間もやったんですよ。試験受けてない人でも試験通ってるのに。英語落とす女の子なんていないのよね。すごいはずかしかった。


山下 印象に残っている授業はありますか?


 社会学だったかな、大講堂で授業するんです。先生の話がいつも脱線するんですけど、なぜソビエトはいけなくてアメリカはいいのかって、ヒートアップしちゃって、怒って話しだすんですよ。で、うしろの方では酒を飲んでる学生がいたり。朝なのに酒臭くてひどいやつらがいるなって思いましたね。フランス語は単位落としたけど、実は今でも役に立つときがあるんです。


山下 日芸で役に立ったものがフランス語、意外ですね。


 そういえば今でも芸祭で紅白歌合戦やってるのかしら?


山下 ないような気がします。そのかわり、数年前に「ミス日芸」ならぬ「ブス日芸」をやって盛り上がってました。


 あらそうなの。私たちのときの紅白歌合戦は近所の方たちにも大人気で、子供たちが前の席を陣取って、持ってきたテープを学生に投げるのよ。出てくる人も本当にうまくて、みんな喜んで盛り上がってましたね。

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