作家 群ようこ インタビュー(2)
――エッセイストが振り返る日芸時代ー―
山下 日芸に来てる人間ならばネタの宝庫ですね。ところで、そもそもなぜ群さんは日芸という大学に来ようと思ったんですか。
群 二月に受験した大学、武蔵と成城に落ちちゃって、試験が三月と遅かった日芸を受けてみたの。日芸って目指して来る人多いじゃないですか、でも私ははっきり言って日芸って第一希望じゃなかった。私、都立鷺宮高校で、日芸は学区内の大学だったからその存在は良く知ってたけどね。
山下 日芸は日芸でも文芸学科だったんですね。小さい頃、劇団に入っていたということなので、演劇学科の受験は考えなかったんですか?
群 なかったですね。本を読むのが好きだったので、文芸学科は自分の範囲に入ってるかなあと。そもそも劇団に入ってた理由というのが、幼稚園を中退させられたからなんですよ。親がこれではいけないと、もうちょっと社会性を身につけさせないと、と思って劇団に入れたんです。だから演技の練習とかやるんだけど、なんでこんなことしなきゃいけないんだろうって思ってましたね。私にはできないと思ってましたから。
山下 文芸学科は当時コース制でしたね。
群 創作コース、ジャーナリズムコース、作家作品コース、文芸教養コースなんかがあったはずですよね。私は創作コースでした。
山下 日芸受験のときのことを教えてください。
群 一次試験の国語、妙に簡単で、絶対百点取れるって思ったんだけど、みんなも百点とるはずだと後でこわくなっちゃいました。そういえば、やっぱり日芸出身者の高田文夫がテレビで入試の話をしていてに、「次の中から仲間はずれを一つ選びなさい。1、牛 2、馬 3、犬 4、金魚」って問題があって、おれはそれで日芸に入れたんだよ、と言ってました。(笑) 面接は、当時は一対一で、どんな音楽が好きですかとか、どんなコンサートに行きましたかとか聞かれました。そういえば私の入試のときは女優の島田陽子さんがいたらしいですね。島田さんはあの時うれてたから忙しそうだった、って後でみんなで噂してました。
山下 入試のときからもう有名人がいるんですね。
群 演劇学科にはキャンディーズの伊藤蘭ちゃんがいたし。彼女は附属から来てるはずだから、優秀だったんでしょう。それから志垣太郎さんもキャンパスを歩いてた。
- 2006年04月08日
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