作家 群ようこ インタビュー(1)
群ようこ氏プロフィール
1954年東京都生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒。大学卒業後、いくつかの転職を経て本の雑誌社に入社。在職中に『午前零時の玄米パン』を刊行。作家として独立後、多くのエッセイ集、『無印良女』にはじまる無印シリーズ小説、評伝、などを次々に刊行。人気女性エッセイストとしての地位を築く。
山下 群さんのエッセイには日芸のことがよく出てきますね。デビュー作『午前零時の玄米パン』の冒頭エッセイは日芸ネタですよね。当時好きだった男の子にマフラー編んだっていう・・・
群 あれも若気の至りで今考えると全然いい男じゃないのよねー。私もおばさんだから向こうもおっさんよね、もう。でも最初は後光がさして見えたのよ。ぱーっと。そのあと、もの書きの仕事しはじめて、あるパーティーで尾崎豊さんに会ったときも後光がさしてた。すごかったですよ、わたしこんな後光見たことなかった。そうそう、マフラーの人はみんなで「コヨーテ」って呼んでて写真学科でした。なぜかまわりのみんなが私の恋の過程を全部知ってて、ありがたいことに成功させる会とかいうのも作ってくれて。私は授業さぼってひたすらマフラー編んでました。意気込んでマフラーあげたのに、「コヨーテ」はたんたんと普通に受け取ってたわ。
山下 群さんの編物好きは有名ですね。
群 学生時代はよくタダでみんなのセーター編んであげてました。五枚も六枚も編んだのよ。彼女たちは、さも自分が編んだように男の子にあげて、恋を成就させてた。で、私はお礼にお金とれないから、まんじゅうとかもらってたのよ。
山下 『半径500mの日常』の中の日芸ネタエッセイに登場している〈ゴキブリ〉男は実在したんですか?
群 いたいたいた! いつも学生服着てて、文芸棟のバルコニーから飛び降りたらお金あげるって言われたら本当に飛び降りちゃったのよ。これは有名な話。今、何してるのかしら・・・ 日芸時代の友達は初期のころよくエッセイに使わせてもらってます。だってネタないんだもん。
- 2006年04月08日
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