落語家 昔昔亭桃太郎師匠インタビュー(1)

  まず最初に、なぜ落語家になられたのかお聞かせ願えますか?


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ちっちゃいころからね、トンチがあるって言われたのね。学校で「今週の○○○」って週に一ぺんあるじゃない。それを講堂のさ、体育館のとこで読み上げるんだよ。今週の目標とかさ。あれ俺がやると笑うんだよ。まじめにしゃべってんだけどね。だから、なんかそういう笑わせることしてないのに笑われるっていう素養があんのかと思って。

話才ですとか?

そうそう話才、洋裁だな(笑)。

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落語家 昔昔亭桃太郎師匠インタビュー(2)

話は変わりますが、落語家以外の道をお考えになったことはありますか?


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うん。当時、石原裕次郎に憧れていたから。本当は今でもああいうふうになりたかった。だけど背もあんなに高くない、顔もよくない、出身地も良くない。まあ、芸の道が自分に合うのか、と思うようになったから。やっぱ落語だよね。落語で正解だった。年取っても大丈夫。

普通の人は、師匠のようになかなか自分の才能を見つけるのは難しいですよね。

そうだよね。でも日芸の高田文夫氏や春風亭昇太の様に簡単に見つけちゃう人もいるんだよね。俺もこの年でやっと型が出来てきた。もう落語をやるという運命のもとに生まれたんだよね。でも長い道のりだ。

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落語家 昔昔亭桃太郎師匠インタビュー(3)

ところで、師匠は漫画喫茶がお好きと伺ったのですが。


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いや、漫画喫茶が好きっていうより、いい店があったんだよ。なくなっちゃったけど。椅子がすごく良くてね。丁度いい具合に寝られたんだよ。本1時間見たら寝て、また起きて見て、ってことができたんだ。なくなって今でもショックだね。2日にいっぺんは行ってたから。本当、置いてるものは漫画だけじゃなくてね。新聞や週刊誌だとかあらゆるものが置いてあった。結局5年間通ったけどね。あそこで充分、勉強もした。個室じゃなかったんだけど、俺は本読んでタバコ吸って、他のお客の表情を見るんだよ。それが好きなんだよね。だってほらあの、ハゲ頭の親父が漫画見て笑ってる顔がおかしいんだよね。ああいう変な空気が好き。もうあれがなくなって、人生の楽しみの4分の1くらいはなくなっちゃったね。ショックだったね、あの漫画喫茶がなくなってね。でも今は江古田銀座通りの「松風窓」(http://www.sho-fu-so.net)という喫茶店でネタを考えている。とても良い店なので、一度行って見て下さい。やみつきになりますよ。

一連のお話を伺いまして、落語界でも漫画喫茶とか喫茶店をそういう風に活用されているのって師匠だけでは?

そうだね、ただ家帰ってただテレビ見たり、パソコンいじる以上に大事なことだよ。日芸OBの三遊亭白鳥は漫画喫茶を利用しているみたいだね。

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落語家 昔昔亭桃太郎師匠インタビュー(4)

ところで先ほど映画の話が出ましたが、どのようなジャンルの映画をご覧になるのですか?

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アクション映画。スカッとするから。外国の映画でいえばアラン・ドロンが出ているやつが好きだね。

始めの方で仰ったようなモーツァルトや、アクション映画という違う趣向のものがお好きだなんて凄いですね。

そうそうそれが俺の特徴。ネットで前に公開してた俺の趣味のところにも「モーツァルトとやくざ」と書いたよ。女房は消せっていったけど、今やってる「夕刊フジ」の連載頼まれたのは、そこを気に入ったからみたいだから、良かったね(笑)。

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落語家 昔昔亭桃太郎師匠プロフィール

昔昔亭桃太郎

1945年 長野生まれ
1966年 春風亭柳昇に入門
1980年 三代目昔昔亭桃太郎で真打昇進

*東京で一番面白い落語家で、平成の柳家金語楼と言われている。

*CDは、キングから「裕次郎物語」「ぜんざい公社」、ワザオギから“昔昔亭桃太郎1”として「金満家族」「結婚相談所」、同2として「受験家族」「寝床」を出している。

*現在、毎週木曜日発売「夕刊フジ」に『桃ちゃんのスポーツ高座』を連載中。他に月刊誌「Ij(英知出版)」に、『桃太郎の世相笑論』を連載中。

*社団法人落語芸術協会理事

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